グレンケアン ブレンダーズモルトグラス(2025年5月29日)

全てを2025年5月30日の0時58分に置き去りにしたい。願望である。

新卒で入った金融機関を退職してから17年が経過した。自ら死を選んでから11年が経過した。この17年、5月末から6月上旬には記憶に残るような出来事が不思議と多かった。今思えば、どれも悪いことばかりな気がするが、それらを利用して進むしか道は残されていないのだから、仕方がない。

あのまま金融機関で耐えて残っていたら、今頃は課長になれていたのだろうか。そして、そこに希望はあるのだろうか。断たれた道だから、今更考えても仕方がない。

昨日、グレンケアン ブレンダーズモルトグラスを楽天で1700円で買った。ちょうど角瓶700mlと同じ価格である。

2013年6月。それまで働いていた工場を5月末に退職し、初めて証券会社に口座を作り、株を取り引きした。現物、信用取引、そして先物。とにかく、スタートラインは6月だったことは確実である。

あれから12年が経過する。ウイスキーも12年熟成させたものだと高くなる。ジョニ赤が1500円ならジョニ黒は3000円だ。俺もいい加減、12年相場にもまれてきたのだから、6月に入った時点でもう失敗は許されない。失敗とは、すなわち、トレードルールを破ることである。

すべてのトレードルール違反を、この2025年5月30日の午前0時58分に置き去りにしてかなければならない。

明日5月30日の昼間にはグレンケアン ブレンダーズモルトグラスが到着するようだ。

歴史は、そう、グレンケアン以前とグレンケアン以降に分けられなければならない。もう12年経つのだ。いい加減、ある程度熟成してなければ、この12年に意味を持たすことができない。

ただ美を求めればいい。派遣社員としての美、トレーダーとしての美、経理としての美。

正直言えば、鶏の砂肝やシャウエッセンに美などない。肉ならば、鶏胸肉にのみ、美を感じる。栄養的にも価格的にもである。ここに全てが集約されている。

さて、グレンケアン ブレンダーズモルトグラスが到着する準備は整った。全てはここから始めよう。

残っていたホワイトホースと富良野生ビールを全て捨てた。

全てはここから始めよう。

一ヵ月前も酒におぼれてガールズバーに行った。29400円使っている。昨日も酒におぼれて恐ろしい行動を取ってしまった。もはや、家で酒を飲むことに美を見出すことはできない。ここで酒を辞めることができれば、年間20万円浮かせることができるし、なおかつ明瞭な思考を維持することができる。ここから5年4ヶ月、20-20-20ゲームを開始しよう。

酒は絶対に辞めなければならない。甘美な7時間の睡眠に酔いしれよう。面白いゲームが始まる。5年4ヶ月。

6月には住民税が確定する。それが確定したら、12月26日から4月30日までの4ヶ月の貧困地獄の締めくくりだ。あの4ヶ月を忘れてはならない。貴重な経験だった。

結局、酒に酔うとろくなことがない。ただの美しい思い出として、取っておけばいい。酒に導かれてたくさん思い出ができたが、ここで一人飲みは終わりだ。思考の明瞭さが失われる以上、酒とはただの薬品であり、毒であり、麻薬である。たまに誰かと飲むくらいがちょうどいい。

グレンケアンのブレンダーズモルトグラスが到着したら、もう2%6%ルールを破ることは許されない。

グレンケアンのブレンダーズモルトグラス。

それは地獄の血の誓いのグラスなのだから。