敗北者(2024年8月1日)

マイケル・フランゼーゼの著書「最強マフィアの仕事術」によると、1995年には貯えが底をついていたと記されている。フランゼーゼは1951年5月27日生まれ。1995年には44歳ということになる。

僕は現在42歳。そして結論から言うと、借金が125万円ある。計算すると、どうやら8月末時点でもほぼ同額の125万円の借金を背負っている状態になるらしい。それ以降は少しずつ返済していく予定だ。

マフィア界の若き天才と呼ばれたフランゼーゼですら44歳で無一文。その上家族もいる状態だった。その後、講演、コンサルティング、執筆という新たな生き方を見つけるのに7年近くかかったと記されている。つまり、51歳までは迷走していたということになる。

今日から8月だ。全てを終わらせるにはちょうどいい。

まず1年で借金を返済し、44歳までには120万円貯めて、そこから2%ルールと6%ルールで堅実にトレードしていく。もちろん仕事は続ける。とは言っても、派遣社員なので契約が継続すればの話にはなるが。

今の職に就いてからのトレードの損失合計額は173万円である。2023年8月から2024年7月までのちょうど一年で173万円負けたわけだ。

まず、酒を辞めよう。酒を飲んでいると食費が最低でも37000円かかるという計算になるが、今日からは必要最低限の健康的な食事を6年間継続する予定である。その場合、30日で12348円という計算になるので、月額24652円浮く。1年間で295824円である。それを6年継続すると177万4494円になる。それでこの一年間で出したトレードの損失はチャラになる。

敗因の主な原因は酒だと思う。酒は欲望と恐怖を数倍に増やす効果がある気がする。

そもそも、酒は必要ないものである。金と健康が正義なのに、酒は金も減るし、健康も害する。

酒は弱い人間の飲むものである。タバコも薬物もそうである。砂糖ですらそうだ。麻薬と大して変わらない。

結局、酒を必要としていた自分の精神的弱さがトレードの負けにつながっていた。だが、そもそも借金をしてトレードしている時点で、もうダメだったのだろう。借金して打つな、それはじゃいさんの著書にも書かれている。

要するに、健全かつ堅実な方法でギャンブルをすべきなのだ。トレードは、所詮ギャンブルである。

昨日、38140円で1枚売りを入れ、それが経った一日で39230まで上昇し、最大損失は11万円弱になるのを、酒を飲みながら祈りつつ、眺めていた。結果的に夜間で急激に下げ、39440まで下げた時点で39720でLC設定をし、それが7月31日の23時30分頃にLCに引っかかり58000円負けで終了した。

エントリーした理由もあやふやだった。そもそも、ルールを守ってトレード出来たら毎月1回はガールズバーで3万円使ってもいいというルールを設けてやろうとしていたので、もうこれでガールズバーは禁止である。とてもいい娘がついてくれていたのだが、きっと彼女は僕がいなくても、大丈夫だ。こんなバカなおっさんがいたことを少しでも覚えてくれていたら嬉しいが、もう行く資格がないので、さっさと忘れてほしいとも思う。

ガールズバーだけではなく、もう酒は辞める。友人と飲むときは酒を飲んでもいいということにしていたが、もう完全に酒を辞めなければ自分の未来はないことを自覚した。7月31日の23時30分にLCされて、良かった。8月になる前にLCになってよかった。それだけは、運が良かったと思う。

7月25日、ガールズバーで74400円使った。シャンパンも入れたし、テキーラ、コカボム、おまけにウイスキーの響もストレートとロックで飲んだ。カラオケもダーツもやったし、朝まで楽しくお話しできた。

帰り道、盛大にウンコを漏らした時点で、もう終わっていたのだろう。

この半年、ガールズバーで使った金は32万7465円。でも、これは素敵な思い出を作れたから、ただの無駄遣いだとは思わない。あんないい娘がいることを知れてよかったと思う。ただ、もう会いに行けないと思うと辛い。8月になってしまったし、これ以上通い続けても、さすがにここから先は無駄遣いだし、確実に彼女の方が僕より稼いでいるはずだ。それが何より情けないし、悔しくて死にそうだ。

42歳。借金125万円。派遣社員で月収31万円。それが現実である。ここからどうするか、それを考えるべきだろう。

昨年、酒を飲んだ状態でトレードをしたのが8月15日。そこから11ヶ月半経過した。悪夢の8月。今日は2024年8月1日。全てを変えるなら、今日からだろう。

6年後には車を買い替える予定だ。ちょうど8月頃にどうするか決断する予定である。6年間、やってみるしかない。酒を完全に断ち、無駄な物を食べない。120万円貯まったら2%ルールと6%ルールに則って堅実にトレードしていく。

昨日は確実に38180を超えたら売ってはいけなかった。やはりガールズバーに行きたいという気持ちが仇となった。ガールズバーも酒も引退だ。

ここからは、このぽっかり空いた心の穴を何かで埋めなければならない。とりあえず6年間。6年後の7月31日までやってみよう。48歳になった僕は、一体どうなっているのだろうか。

すべて自分の弱さが撒いた種だ。不遇な人生でもあったが、この半年はいい思い出となった。

借金125万円。8年前は借金220万円だったのだし、当時よりは年収も60万円ほど上がっているし、日勤専属だから体への負担も軽い。毎日7時間も寝れる。これで十分だろう。

何かアートがしたい。芸術がしたい。この6年間、達成できないのなら、安いフルフラットになる中古の軽自動車でも買って練炭自殺でもすればいい。達成できたのなら、さらに先の人生があるのかもしれない。ただそれだけである。

今まで2%ルールで堅実にトレードをしたことがない。そして酒を辞めたのも、最大で83日だ。だが、もう飲まない。酒を飲まないことが芸術である。2%ルールと6%ルールを徹底して守り続けることが芸術である。欲望を掻き立てる行動を取らないことが芸術である。酒も女も結局は欲望を掻き立てるだけである。

全ては思い出の中に。酒のおかげでコミュ力は相当高くなった。飲み会に行きまくった。最終的にはガールズバーでシャンパンを入れて、77400円使って終了。これでいいのではないだろうか。

人生において正義とは金と健康である。酒は悪でしかない。ただ、酒のおかげでコミュ力は上がった。人を笑わせることが容易にできるようになった。笑うことは健康に寄与するので正義である。悪である酒のおかげでコミュ力を高めることができた。皮肉なことである。

この9年間、酒ばかり飲んできた気がするが、それも終わりだ。

確実に老けた。42歳だからな。シワも増えた。

ムツゴロウさんは70歳で借金3億円。それを78歳までに返したらしい。とてつもないことである。ただ、過労で体を悪くしてしまったらしい。

芸術とは、酒を飲まないこと、トレードルールを守ること、無駄な物を食べないこと、無駄な物を買わないこと、無駄遣いをしないこと、それだけではないだろうか。だから、今日2024年8月1日から2030年7月31日までそれを徹底して行う。それが僕に作れるせめてもの芸術ではないだろうか。できるとしても、それくらいしかできないし、それも容易なことではないことはわかっている。

欲にまみれた9年間だった。

日経平均がメチャクチャ下げたらしい。放置していれば損はしていなかった。

だが、そういうことじゃない。

せっかく2024年7月31日の23時30分にLCしてもらったんだ。酒くらい辞めなくてどうする。

酒などトレードの敵でしかない。そもそも人生にとっても敵でしかない。芸術とは、美とは、酒を飲まないことである。そして2%ルールと6%ルールに則ってトレードをすることである。それ以外にはない。もちろん自分のテクニカル分析でエッジがあるトレードだけを淡々とすることも芸術であり、美である。

他人の嫌な部分をこの半年たくさん見てきた。そして自分の弱いところもたくさん見てきた。酒に逃げる弱い自分がたまらなく嫌いだ。

全員突き放さなければ気が済まない。そのために酒を辞めるくらいしなければ意味がない。仮に昨日6万円失わなかったとしても、それが一体なんだというのだ。2024年8月1日以降一滴も酒を飲まないこと以上の芸術など、有りはしない。酒を本格的に飲みだしたのは2002年4月7日である。22年4ヶ月の飲酒人生をここで終わらせなければ、俺は48歳で死ぬ以外に選択肢がなくなる。

やれることをやったとしても、どうせ詰んでいるだろう。だが、やらなければ死は確実だ。まだ42歳。もがいてみるには十分な若さを持っている。酒によって得たコミュ力もあるが、もう酒は終わりだ。全員突き放したい。くだらない人間を全員突き放さなければ生きている意味がない。

美とは酒を飲まないことである。なぜなら酒は健康を害するし、トレードにとっても害でしかない。

美とは、まず120万円貯まるまでは何もしないことである。もちろん、書物を読んだり、チャートを読んだりすることは継続すべきだ。だが、トレードはしてならない。2%ルールでは120万円あれば24000円のリスクを負うことができる。つまり、ミニ2枚で120円の値幅でLCが可能ということである。その状況を作れるまではひたすら辛抱してコツコツ資金を貯める。それこそが美である。

書物はファスト&スローでも読んでいればいいし、休日はチャートリーディングすればいい。ただそれだけである。120万円貯まるまでは、ただそれだけでいい。フランゼーゼだって44歳で無一文だ。焦る必要はない。やれることをやっていくだけある。それこそが美である。