サントリーオールド(2024年10月11日)

PCの処理速度が遅いときがある。購入したのは2019年12月だから、そろそろ5年経過する。当時は動画編集なども行い、2021年2月までは動画編集などもやっていたが、その後は3年半以上ネットサーフィン専門になっている。7万円あればかなりのスペックのPCが買えるので、それも検討すべきだろう。3月には車検もある。金がなくなっていく。

サントリーオールドを買ってしまった。酒は10月6日にあれだけ今年の春に飲んでいたジムビームがあまり美味くないことを自覚し、その勢いで翌日仕事なのにも関わらずガールズバーに行ってしまい、まずスーパードライを3杯。そのあとは角のロック、そして角ハイで3時間飲んでいたら21800円取られた。楽しかったことは楽しかったのだが、なんか気に食わなかった。女の子とLINE交換してしまい、もう行く気はないのにLINEが送られてくるので、少し面倒に感じている。アニメ、酒、車の話で盛り上がったのだが、やはり他の店の女の子が良すぎて霞んでしまう。女の子の接客や店の雰囲気も気に食わなかったが、それよりも、酒に脳を支配されている自分が一番気に食わない。

なぜサントリーオールドを買ってしまったのか。それは税込み2200円で角よりは500円程度高いのだが、これで山崎と似たような味ならかなり得なんじゃね?的な思考を試したくて、ついつい買ってしまった。ついでにチョコとスナック菓子と半額弁当なども買ってしまい、無駄に本麒麟のロングなども買い、1212円も無駄遣いしてしまった。一日の食費が500円で足りる自分としては、本当に無駄遣いだと思う。ついつい井川遥の角のCMで男たちが食べていたアジフライやから揚げに引っ張られて、イカのから揚げ、マグロカツのタルタルソース掛け、オニオンチキン弁当などを買ってしまった。くだらない買い物だ。角ハイとから揚げ、デブになるだけだというのに、結局安価な炭水化物や脂質を大企業の宣伝部が行動経済学を駆使して売りつけてくるだけである。消費者は行動経済学や栄養学の知識を独自で学び、防御していかなければ殺されるだけである。

さて、サントリーオールドを飲んだが、確かに香りは山崎に近いものを感じた。だが、味は遠く及ばない。山崎、白州を飲んだのは5月下旬、響は7月下旬に飲んだが、どれも似ていた。だが、オールドはそこまで美味ではなかった。まあ、そりゃそうだ。オールドが山崎、白州と似たような味なら、もっと売れているだろうし。

価格の詳細はわからないが、オールドは昔、高嶺の花だったらしい。1950年代から60年代の頃である。おそらくジョニ黒もメチャクチャ高かった時代だろう。今ではオールドは2200円、ジョニ黒も3000円弱で買うことができる。

ただ、そもそもウイスキーなど飲む必要はない。酒は百薬の長ではないことが判明し、今や無理やりウイスキーと高カカオチョコレートなど食べる必要などない気がする。まあ、大人のたしなみ程度でやっていればいいのだが、俺は酒に飲まれてしまうタイプなので、酒は破滅に導くだけの毒薬である。特にトレーダーにとっては。さらには、もはやジムビームも角もオールドも結局大して美味いと感じられなくなってきた。山崎、白州、響はうまかったが、高すぎて普段飲むわけにもいかない。

酒は別に飲む必要もないものである。だが、車は安全な方がいい。酒ではなく、そこに美を見出す方が健全だろう。

いつかはクラウン。サントリーオールドも出世したら飲む酒だったらしいが、クラウンも同じようなものである。だが、別にクラウンじゃなくてもドイツ車並みの安全性を誇る中古のスバルがあるのだから、それで十分だろう。

日本の景気を単純に日経平均株価だけで見れば1972年に5000円程度だったものが1989年に38915円を付け、その後は1993年には15000まで下落。15000-21000-16000-21000-15000-22000-13000-21000という動きを1993-2000年までした後、2003年に8000まで下落。その後は2007年に18000まで上昇するが、2009年には7000まで下落。その後は2009-2024までの15年間かけて42000まで上昇する。就職氷河期が1993-2004までの10年間あったということだが、その後も別に豊かになったという実感はおそらくないだろう。大企業はともかく、中小企業の人たちに恩恵はないのではないだろうか。

クロストレックも安全性はXVに比べて上がったらしいが、価格も上昇してしまった。XVの4年落ち5万kmが200万円強で買える今が一番おいしいように思える。

ベンツのGLAの中古が400万するのだから、その差額に美を感じるべきであり、俺のように底辺に落ちた人間は、もはや酒ではなく、中古のスバルと中古のベンツとの差額に美を見出して、いつかは中古のスバルに乗れたらいいなと思いながら、日々やるべきことをコツコツやっていくことこそが美学なのではないだろうか。

「恋は遠い日の花火ではない」というキャッチコピーは1994年から1996年にサントリーオールドのCMで使われていたものであり、1994年にジュリアナ東京が閉店、失われた30年が始まりつつあったらしい。当時のサラリーマンはみんな疲れていたようだ。1994-1996は、自分は小学6年生から中学2年生に当たる時期である。子供だったので、気楽なもんだった。1994年はFF6。1995年はクロノトリガー、ドラクエ6、テイルズオブファンタジア。ロマサガ3や聖剣伝説3なども発売されていた。1996年には当時ヒットしていたゲームはやっていなかったようだ。中古のロマサガ2やら何やらを買ったりした記憶はあるが、プレステもまだ購入していなかった。なんなら、1997年のFF7で一気に近未来感が漂ってきた。女の子もゲームやるような流れになっていった。ある意味、自分の中ではバブルが来ていた。まあ、それもFFXが良すぎて2001年でバブル終了、というか2003年のFFX-2が気に入らなくて、そこでバブル終了。2004年のテイルズオブシンフォニア以降、20年間新作のRPGは一度もクリアしていない。借りたドラクエ8も3日で飽きて返した。

道を間違えなければ、普通に国立大学の工学部の大学院にでも行って、今頃は年収700万円程度稼いでいただろう。結婚して、子供もいたかもしれない。車も中古のXVを200万円程度で買ったりして、それなりに幸せな生活をしていたかもしれない。毎日ビールなり、ウイスキーなりをたしなんでいたかもしれない。

大企業の生涯賃金は3億円程度。キーエンスともなると7億円を超えるようだ。不死鳥ルートを歩むなら、12億9000万円を目指したい。やってダメなら仕方がない。やってみなはれ、と言うわけだ。

結局、世の中運だ。もちろん努力もあるし、努力のベクトルを成功に向けて合わせる必要もある。42歳。頑張っていれば大企業の課長になっている可能性もある。嫁も子供もいたかもしれない。

だが、それらは全て架空の存在である。俺は奪われた。その理不尽さ、そして敗北してきた42年間を不死鳥ルートのガソリンにしなければならない。言えることは、それだけだ。

言えることは、1994年の50代間際のサラリーマンは、なにかしら心の支えが必要だったということだ。今の自分にとっての支えは、もはや酒やガールズバーの女の子ではなく、48歳までに860万円貯めて、その60万円で中古のワゴンRを買い、54歳までに3500万円程度貯めて退職し、56歳で6000万円程度の貯金があれば、250万円程度で中古のクロストレックを買う、それくらいなのではないだろうか。極力美容と健康を維持しつつ、である。

サントリーオールドは寿司、天ぷらと合わせて人気を出したようだ。なので、スーパーで少し安くなった見切り品の寿司と天ぷらを買ってきた。炭酸水も買おうか迷ったが、昭和に炭酸水やペットボトルなど存在していないはずなので、あえて買わなかった。ハイボール、コークハイ、牛乳割なんて昭和を感じるには必要ない無粋なものだ。

職場の同僚が辞めた。人間関係だった。その人自身も癖が強かったが、派遣社員なんて癖が強い奴ばかりだ。60歳の汚いコミュ障ジジイもよくわからんが、まだ生き残っている。まあ、好かれてはいないだろうが。

俺自身はよくわからない。一年半当日欠勤ゼロではあるが、そこを評価してもらって生き残れたらラッキーくらいにしか思えない。収入は今の時点で満足しているし、これを維持出来たら十分だ。あとは自分自身の問題ではある。正直、この2年で金はメチャクチャ失った。だが、それを考えても仕方がないことだし、得たものもあるはずだ。経験であり、出会いであり、別れであり、知識であり、技術的なものも多少はあるかもしれない。一番大きいのはいい意味での諦めかもしれない。まあ、仕事があるうちは余計なことを考えてもどうにもならない。60歳のクソデブ無能コミュ障ジジイが生き残っているのだから、そこそこ気楽にやるしかないだろう。

ツタヤで求人雑誌をもらってきたが、やはりろくな求人はない。今やっているところをクビになるまで居座る以外に選択肢はない。ある意味、何も考えなくていいし、楽かもしれない。

もし現役で国立大学の工学部に合格して、修士までやった場合、24歳の年に就職。28歳で結婚、30歳で子供が生まれた場合、42歳になる頃には12歳の子供がいるわけだ。サントリーオールドのCMがやっていた頃、俺は12歳だった。父が42歳だとすれば、まあ、中古のXVくらい買えるだろう。悪くない人生だと思う。

最高の酒、最高の女の子の思い出はもう作り終えた。あとは車くらいだろう。XVはクロストレックになり、値上がりしてしまったが、今の日本を考えれば、頑張れば買えない値段ではないと思う。本来ならそういう人生があったのかもしれないが、俺の場合は54歳で3500万くらいあれば退職し、56歳で中古のクロストレックにでも乗れれば十分だと思う。それくらいしか、妄想する楽しみがもはやない気がする。まあ、娯楽はいくらでもあるし、仕事さえ維持できれば一応夢というか妄想はつなぐことができる。

サントリーオールドの水割りで寿司と天ぷらを食べて、オールドを一日で飲み干した。会えてハイボールにはせずに、本当にストレート、ロック、水割りだけの昭和の飲み方をしてやった。まさか、最後のウイスキーがこれになるとは思っていなかったが、なかなか趣深いものがある。